人工知能学に基づく「認知症見立て知」の共学・共創システムの開発と実証評価研究

弊財団と一般社団法人みんなの認知症情報学会ならびに静岡大学は、「人工知能学に基づく「認知症見立て知」の共学・共創システムの開発と実証評価」研究委員会(委員長:竹林洋一(一社)みんなの認知症情報学会理事長)を共同で立ち上げました。

みんなの認知症情報学会は、認知症の見立て学習プログラムを開発しています。静岡大学は、この学習プログラムを活用し、認知症の“見立て”能力を育成するため、一般の方を含めた専門職を対象とし①人工知能(AI)技術を活用して見立て「知」を蓄積するデータベースの構築、②協調学習環境の構築、③AI技術を活用して学習プロセスを評価する仕組みを開発し、学習効果の検証を行います。
広く地域社会の人々の認知症の見立て能力が向上することは、地域包括ケアの構築に資するものと考えています。

2018年度

2018年度は,ケア従事者の見立て能力育成に重点を置き,ICT技術を活用した遠隔講義システムを開発しました。具体的には、①認知症見立て塾のプログラム開発、②遠隔講義システムの開発(本システムの機能は,1)講師側・学習者側の音声・映像データ通信,2)スレート端末による見立て情報入力,3)学習者の見立て入力情報の講師へのリアルタイムフィードバックの3点です)、③学習者への学習評価のフィードバック(学習者が入力した見立て情報を人工知能学的に解析し,どのような知識が獲得できたのかを可視化する機能も開発)を行いました。この結果、認知症見立ての基本プログラムを提供し,遠隔学習システムの開発や人工知能学による学びの評価の仕組みを開発し,開発したシステムが見立て能力向上に寄与することが示されました。